10000日
記念日を数えてくれるアプリを数年前に見つけて、生まれた日を入れてみた。
27歳の冬頃、生存日数が5桁になることがわかった。
それからずっと数えていて、とうとうその日がやってきた。
今日で生まれて10000日。
今日から5桁。
昨日までは生存日数4桁台だった不思議。
長寿薬でも飲まない限りその桁が今後増える事はない不思議。
一世紀分またいでしまったような、初めから終わりまでの絵巻の真ん中辺りを俯瞰して眺めているような気持ち。
その歳で何を言うと思いつつ、シナプスのように、女の子がお腹に持っている卵のように、もうこれ以上桁が増えないということに、なんとなく哀愁を思ってしまうのは一体何だろう。
生き物の本能的な部分がざわつくのか、ただドラマチックに大袈裟に捉えてみたいだけなのか。
今日で生まれて10000日。
次の桁上がりは273歳の年。ぜひ迎えたい。
それか273年後、だれかの胸に作品が残っていてくれればそれでいい。それがいい。
1日、10日、100日、1000日、10000日。
人生で5回しかないこの日をこれから迎える人が、どうかハピーでありますよう。